Pentium3でも快適なPC環境がほしい
2000年頃買ったPentium3 850MHzの超低スペックノートPCでまともに動く環境を構築してみた。目指すのは少ないインストール容量と軽快な動作、文章作成やNASのへのアクセスなど。OSはArchlinux。
ディスプレイマネージャ
lightdm lxdm
重くはないが、ログオン画面まで多少待たされる。
xinit + XDM
非常に素早い。 ついでにXDMの使い方がよくわからなかったのでメモる。XDMは他のディスプレイマネージャと違って自分でセッションを定義する必要がある。その際xinitのデフォルトのxinitrcを使わないとdbusなどが起動せず動きがおかしくなる。
#xinitとXDMのインストール sudo pacman -S xorg-xinit xorg-xdm #startxで起動できるようにする cp /etc/X11/xinit/xinitrc ~/.xinitrc vim ~/.xinitrc #.xinitrcの編集 chmod 744 ~/.xinitrc #XDMを有効化する sudo systemctl enable xdm sudo systemctl start xdm
ウィンドウマネージャ
Xfce
軽いことで有名なデスクトップ環境。使えるが多少重い。
Openbox(LXDE)
軽いことで有名なウィンドウマネージャ。ウィンドウの移動がまだ重い。
jwm
最軽量級と感じた一品。ウィンドウが移動時に枠だけになる設定にすると非常にスムーズになった。
<!-- The move mode (outline or opaque) --> <MoveMode>outline</MoveMode> <!-- The resize mode (outline or opaque) --> <ResizeMode>outline</ResizeMode>
.jwmrc
日本語入力
fcitx-mozc
IMEは日本人にとって最も大切なソフトなので妥協はできない。動作は大して重くない。
ターミナル
xterm
もちろん軽いが、日本語が打てなかったりコピペできなかったりするので、物足りない。
LXTerminal
LXDEのターミナル。依存は少なく、機能は十分ある。ターミナルについては他にも軽くて良い物がありそうだけど、自分はそんなにこだわりがない。
ファイルマネージャ
PCManFM
LXDEのファイルマネージャ。XfceのThunarより依存パッケージは少ないが重さは同程度か。
gvfs-smb
これをインストールするだけでNASのデータをPCManFMで見ることができた。
ブラウザ
Firefox Chromium ...
非常に重い。そこそこ最近のPCでも思い時があるのだから当たり前だ。Javascriptを使ってるサイトなどは重くて見れたもんじゃないし、そうでなくてもスクロールがカックカクだ。
Midori
Illegal Instructionで落ちる。
Opera
動きはまずまずだが、更新が止まった旧バージョンのOperaしか使えなかった。理由は32bitOSだからだと思う。
NetSurf
Javascriptはガン無視で表示が崩れやすく、多少カクカクスクロールだが、軽快さはだいぶマシ。ページがちゃんと見れない場合を除いて及第点だ。GMailもJavadcript無し版では使えた。ただ、URLバー以外で日本語が打てないことが致命的。
PDFビューア
MuPDF
普通に使える。
ワープロソフト
Abiword
LibreOfficeは論外であるが、Abiwordも少々重く快適とは言えない。GTK3であるのと依存するパッケージが多い。
Zim
Wikiライクな操作性で、装飾文字・見出し・ツリー型ページ構成を交えて文章が書ける。ワープロソフトと分類していいのかは若干疑問だが、依存パッケージも少なく軽快で好感がもてる。
音楽プレーヤ
deadbeef
シンプルで軽い。NASからのファイルを再生しようとするとロードが長い。
LXMusic
シンプルで軽い。NASの音声ファイルををファイルマネージャからドラッグして追加できない。
Audacious
シンプルで軽い。依存パッケージが少し多い。
alsamixer(in alsa-utils)
ミュートを解除しましょう。
その他
LXTask
タスクマネージャ。必要最低限。
galculator-gtk2
電卓。
GPicView
画像ビューア。
総括
GTK2アプリとLXDE関連アプリで固めた形になった。選択肢は少ないが、軽いソフトを集めて使えばそれなりに使えるような気がする。ブラウザはダメだが。総合的にPuppy Linuxより軽いのではないか。